Viva Origino Vol.42 No.1
第39回生命の起原および進化学会学術講演会に参加して

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第39回 生命の起源および進化学会学術講演会に参加して
熊地重文
埼玉大学院 理工学研究科
博士後期過程2年
  (Received 22 April, 2014, Accepted 30 November, 2014)

   2014年3月13日から15日の生命の起原および進化学会の第39回学術講演会に参加させていただきました。私はRNAワールドからRNPワールドへの移行の研究として、RNAワールドに存在していたであろうRNAポリメラーゼリボザイムの活性を高めるようなペプチドの試験管内創出に関して発表させていただきました。生命の起源を探るということで本当にさまざまな分野の研究者の方がさまざまなアプローチを行っており、自分の分野ではなかなか聞けないお話しを聞くことができました。口述発表だけではなくポスターでの議論ができたことでより深くお話を聞くことができ、また自分の研究についてもアドバイスをいただくことができました。生命の起源という共通の興味を持ったまったく違う分野の研究者の方々と議論ができたことでいろいろと刺激を受け、研究意欲がより大きくなりました。
 また今回の講演会では「生命の定義」について深く考えさせられました。生命の定義として「自己複製」は当たり前のものと思っていましたが、単純に「自己複製」にしてしまうと働きアリは生命ではなくなってしまうというお話を聞いて単純に定義することが非常に難しいと感じました。生命の起源を探る際にどこからが物質でどこからが生命なのかという疑問は以前からあり、現在一般的にされている定義について疑問はありました。今回の講演会でやはり現在の定義は不十分であり、このような議論の必要性を強く感じました。そしてより生命と非生命の区切りがあいまいであるということを強く認識し、やはり非常に興味深い研究領域であると再確認できました。
 最後に、発表の機会をいただき心から感謝申し上げます。


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