Viva Origino Vol.41 No.1
第38回 生命の起原および進化学会 学術講演会に参加して

Down Load this article


東京薬科大学大学院 生命科学研究科 極限環境生物学研究室
修士2年 古川龍太郎
s077089@toyaku.ac.jp

    前回に続き二回目の生命の起源および進化学会の学術講演会に参加させていただきました。3月の開催ということで、修士論文発表が終わってからさらに発表練習をしてきました。修士論文発表が終わった同級生の気の抜けた様子を見つつ、気の抜けない日々を送りながら準備をしてきました。今回の会場は福岡の九州大学ということで、大変広い会場でした。東京からは遠く、飛行機に乗って訪れました。
 私の発表は1日目の最初の講演でした。昨年の学術講演会で声をかけていただいた大西先生が本来であるならば最初の講演でしたが、急遽亡くなられたという大変残念な連絡を受け、自分が最初の講演となってしまいました。私の発表は「アミノアシルtRNA合成酵素と翻訳伸長因子を用いた全生物の分子系統解析」というタイトルでした。真正細菌、古細菌、真核生物が持つ9種のアミノアシルtRNA合成酵素と2種の翻訳伸長因子のアミノ酸配列データを用いて分子系統解析を行ったところ、真核生物が古細菌もしくは真正細菌の内群になり、古細菌のグループであるTACK superphylumや様々な真正細菌が真核生物の成立に関わったのではないか、ということを報告しました。全体の最初の発表ということもあり、緊張していまい、質問に的確に答えられなかったのが心残りです。ポスター発表では興味を持っていただいた方にいろいろな視点で御意見、御質問をいただきました。自分の中で整理できていない知識や課題を指摘され、まだまだ勉強や考察が必要であるということを痛感し、また頑張っていきたいと思いました。その他最新のトピックについて多く先生との意見交換をすることができ勉強になりました。
 今回の学術講演会のシンポジウムは、古細菌に関するものであったので、大変興味深く聞かせていただきました。古細菌の特徴的な性質を知れば知る程さらに古細菌について調べてみたいと言う気持ちが湧いてきました。その古細菌のゲノムデータは年々増えてきており、これからさらにおもしろい古細菌が見つかると考えられるので、今後も注目していきたいと思います。一般講演では、RNAワールドに関する研究や宇宙に関する研究が多く発表されており、生命の起源研究のフィールドは際限がないと感じました。
 懇親会では、他大の大学院生や先生方とお話させていただきました。普段遠くて会うことができないながらもこの学会で会う事が出来る同年代の仲間もでき、他愛ない話をして盛り上がり楽しい時間を過ごす事が出来ました。また、九州に住んでいる学生の方には九大近くのおいしいお店や福岡の街について様々な助言をいただきました。これもここに来なければ味わえないような経験であったと思いました。
 学会後に研究室に戻ってきてからも、どのように研究に臨んでいけばいいか考えされられた学術講演会でした。今後は博士課程に進み、さらに生命の起源と初期進化にチャレンジしていけることをうれしく思います。
 最後になりましたが、学会発表の機会をいただき、またご指導いただき、心から感謝申し上げます。

 


PAGE TOP
CLOSE THIS PAGE