Viva Origino Vol.41 No.1
生命の起原および進化学会第38回学術講演会に参加して

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東京薬科大学生命科学研究科 河口 優子

   生命の起源および進化学会は、分野が異なる研究者と議論ができる大変有意義な学会です。今年度も大変有意義な3日間となりました。従来の口頭発表に加え行ったポスター発表では多くの研究者と議論でき大変勉強になりました。特に、Deinococcus属が持つカロテノイドが放射線耐性に寄与している研究をvitroの系で行った研究、アライメントをモデルから改善した研究、初期地球と火星で隕石衝突の際に生成される大気組成を計算から求めた研究やアーキアのゲノム情報から進化を探る研究は非常に面白く勉強になりました。今後の私の研究において重要なヒントを得ることが出来ました。
 学会に参加して、様々な分野の研究者が異なるアプローチを用いて生命の起源を解き明かす研究が行われていることについて重要な知見を得ることが出来ました。しかし、化学物質から初期の生命体へはどのような経路をたどったのか、また初期の生命体が現在の複雑な生命体へとどのようにして進化していったのか、謎は深まるばかりです。さらに本研究では、宇宙での生命の移動の可能性(パンスペルミア仮説)の検証を主題としています。宇宙環境で生命が移動している話しがどのようにして地球での生命の起源や進化に関わって行くかをもっと思案しなくてはいけないと思いました。生命の起源や、初期生命の起源の研究をすすめていくうえで最も重要なことは、今どのような研究が行われているかを良く知り、自分が行っている研究の立ち位置をよく考え、研究を進めて行くことだと思いました。そして、現在は点在している生命の起源と進化に関わる研究が線で繋がるような研究をする必要性を強く感じました。
 本学会には学部3年生から参加し、博士後期課程3年まで参加してきました。学会ではみなさまに叱咤激励していただき、大変ありがとうございました。これからも精進して行きたいと思います。

 最後に、旅費補助を頂き、実りある学会活動を行うことができました。大会関係者と運営に関わってくれた学生の皆様および学会関係者の皆様に厚御礼申し上げます。

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