Viva Origino Vol.41 No.1
第38回生命の起源および進化学会学術講演会に参加して

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大阪市立大学大学院理学研究科
後期博士課程2年
淵田茂司

   第38回生命の起源および進化学会学術講演会は2013年3月14日~16日の3日間、福岡県の九州大学にて行われました。私は卒業研究に取り組み始めたころから、生命の起源を題材に研究を行ってきましたが、本学会の講演会は初めての参加となりました。去年から粘土鉱物とアミノ酸重合に関する研究を始め、これらの成果をまとめ、発表する良い機会だと考え、参加させていただきました。
粘土鉱物に関する研究は、Bernal (1951)の研究以来様々な研究者が行ってきましたが、未だアミノ酸の重合反応メカニズムを詳細に解明した研究例は少ないように思います。私の研究では、粘土鉱物の一種であるモンモリロナイトにグリシンを吸着させ、それらの熱挙動と水およびpHの関係について調べました。講演を聴いていただいた皆様からは様々な指摘をいただき、今後のさらなる実験に役立てたいと感じております。口頭発表とは別に、ポスターセンションを設けていただき、より濃いある議論ができたように感じます。また、自身の研究について理解してもらうだけでなく、様々な研究者が現在取り組んでおられる内容について知ることができ、大変有意義な時間を過ごせました。とくに、たんぽぽ計画など宇宙空間での実験や観測などについては、非常に期待を寄せており、さらなる報告が楽しみなところです。生命の起源を探ることは、非常に長い道のりのように思えましたが、様々な見地から研究が進んでおり、生命前駆体を創り出せる日がそう遠くないのではないかとも感じました。日頃、熱心に指導してくださる益田晴恵教授、研究に協力していただいた後輩の水野友貴さん、旅費を援助してくださった学会関係者、一緒に議論していただいた研究者の皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。


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