参加者による報告

2012年度 生命の起源および進化学会 夏の学校に参加して

住吉 哲太朗
東京理科大学 基礎工学部 生物工学科 3年
  2012年度の生命の起源および進化学会夏の学校に田村先生のお誘いもあり,自分の大学で行われるとのことで参加させて頂きました。このような夏の学校というのは高校時代の友人が違う学会の夏の学校に参加したというのは聞いたことがありましたが,自分が参加するのは初めてで,とても楽しみにしていました。私は学部3年生でまだ研究に着手していませんが,将来は研究の道にすすめたら良いなと思っています。現段階で特に興味を持っているのはRNA分子のことなどであり,直接生命の起源や進化に興味がものすごくあるというわけではありません。しかし,この夏の学校を通して視野を広げ新たな知識を得て,さらに先生や先輩方との出会いがあればいいと思っていました。
  研究発表は私たち学部生にも比較的わかりやすく噛み砕いた内容のものが多かったので,記憶に残っている内容はたくさんあります。生命の起源や進化を切り口にとっても,こんなに様々なアプローチがあるのだと感じました。発表の中で特に印象に残ったのは,橋本博文先生の発表です。先生は様々な苦労をされて,それでも立ち上がって今のところにいるというお話をされていました。研究発表とはまたちょっと違いましたが,今の自分の問題と関連がありました。
  前述のとおり,私は研究者になりたいと考えています。そこに信念を持っているつもりですが,研究者になって続けていくのは不安定で大変であると聞いたり,進むべき進路のことを考えたりすると,とても不安です。私は夏の学校に参加する前も,どうあっていくべきなのか考えるために,いくらかの研究室を見学させて頂いたり,院試の説明会に参加させて頂いたりしてきました。ある研究室を訪れた際に,とある先生が科学者には,めげない心,ある程度楽観的であることが必要だと仰っていました。また,ある院生の方は,未来がどうなるかという不安を見るより今を大切に楽しんで生きていると仰っていました。諦めたら何も見えません。だから,楽観的であることが必要になるのだと思います。もちろん,楽観的であるには努力をする必要性もあるのだと思います。努力したからこそ,それに裏付けができ,楽観的でいられるのだと思います。何もせずに,楽観的に過ごしていたら,気付いたらPh.D.持ちのタクシードライバーになっているかもしれません。辛くなったら橋本先生が相談にのって下さるようなので安心です。とりあえず,今やるべきことをやることが必要だと思いました。自分もこれからいろんな目に合うと思いますが,めげずにやっていきたいと思いました。
  また,夏の学校の懇親会でも様々な先生や先輩とお話しすることができました。思い切って1対1で話を聞こうというのはどうも度胸のいることで,最初は戸惑いばかりでしたが,優しい先生や先輩のおかげで楽しく過ごすことができました。懇親会でしか聞けないようなフランクな会話もすることができました。これは余談ですが,なかなか見る機会のない先生の一面なんかも見ることができ楽しい時間でした。懇親会によって,気が楽になって翌日は,幼稚な内容であったかもしれないけれど,発表に対しての質問もすることもできました。
  今回,夏の学校に参加できて,そしてこのような報告を書く機会があって大変良かったです。改めて色々と考えるきっかけになりました。夏の学校のために準備していただいた先輩方,誘ってくださった田村先生,ありがとうございました。自分たち学部生でも気軽に質問できるような雰囲気であって,自分が初めて発表するときは,まずはこのような雰囲気でやってみたいと思いました。

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